手作りのぬくもりを感じる、河上奈未さんの器

ふらっと立ち寄ったお店で、好きだなーと思った器を気ままに選んだはずなのに、気づいたら全部同じ作家さんの器だったことがありました。ああ私はこの作家さんの器が好きなんだなとその時気づきましたが、それが河上奈未さんの器との出会いでした。

京都で作陶されている河上奈未さんの器は主に、手びねりや型作りで制作されています。マグやピッチャーは手びねり、輪花シリーズはオリジナルの型で作っています。

さまざまな表情を見せる釉薬の色、手びねりならではの揺らぎのあるかたち、器に残る指の跡から感じる手作りのぬくもり。素朴なんだけれどどこか温かみがあって、ほのぼのとかわいくて。同じものは２つとない、その手作りの表情をぜひ楽しんでいただけたらと思います！

ちょこんと可愛い豆鉢

輪花豆鉢の直径は9cm。
縁の立ち上がりが細かいフリルのようになっていて、まるでちいさなタルト生地みたい！お弁当に入ってるおかずカップっぽくもあり、なんだかとてもかわいいです。

砂糖を入れて、ピッチャー小といっしょにコーヒーや紅茶に添えれば、お茶の時間がますます楽しくなりそう。

しっかり深さがあるので、マヨネーズやケチャップ、ディップなどを入れるのにもぴったり。

お漬物や副菜などちょこんと乗せるのにもちょうどいい大きさです。

輪花豆鉢はクリーム、水色、紫の3色。
やわらかな色あいが素敵で、和にも洋な空間にも不思議と似合います。

紫色の釉薬はちょっと珍しいですよね。合わせるのが難しいかな？と思いきや、サラダのグリーンも映えるし、かぼちゃやモンブランとかの黄色もよく合います。ハロウィンの雰囲気づくりにも一役買ってくれそうですね。いつものテーブルをぐっと新鮮な印象にしてくれると思いますよ！

1点に1つだけの表情を楽しんでくださいね！

クリーム色と水色の釉薬がありますが、これらは焼成の仕方が違うだけで実は同じ釉薬です。窯の中で起こる化学反応の為、このような違いがおこります。

手作りのため焼き色は１つ１つ微妙に異なるのですが、特に水色は、ブルーとグレーが混ざり合ったような曖昧な雰囲気が面白く、時には澄み切ったブルーだったりグレー味が強かったり、さまざまな表情を見せてくれます。

テーブルにやわらかな温もりをプラスしてくれる河上さんの器。カラフルな器を眺めているだけで楽しい気分になってきます。

⇒ 河上奈未さんの作品はこちら

最後に河上さんからのメッセージです！

『工業製品とは違い、ひとつひとつ私が「手で作る」意味を考えたとき、1点1点表情が違うことに意味があるのだと思いました。土をつまんだ指の跡、釉薬が流れてたまった跡など、1点に一つだけの表情を味わっていただけると嬉しいです。』